2026/02/28 19:39

私たちの愛犬は、
一歳になるまで
ブリーダーさんに勧められたフードを食べていました。
けれど、生後半年を過ぎたころから
食べムラが始まりました。
朝出したごはんのボウルをひっくり返し、
昼過ぎまでかけて
少しずつ、気が向いた分だけ食べる。
今のように、
ごはんの時間を楽しみに
きゅんきゅん鳴いて待つ姿とは、
まるで別の姿でした。
その頃の健康診断で、
腎臓の数値があまり良くありませんでした。
「高タンパクがいい」
「しっかり食べさせることが正しい」
そう思っていた私たちに、
小さな違和感が生まれました。
そんなときに訪れた白馬の宿。
そこで出会ったのは、
元保護犬の子でした。
引き取られる前は、
十分に整えられた環境とは言えず、
食事も管理されていなかったそうです。
好きなものを自由に口にし、
キャットフードなども混ざる生活の中で、
体は太り、
あまり健康的とは言えない状態だったと聞きました。
けれど、
食事を見直し、手作りに変えていく中で、
体は少しずつ引き締まり、
毛艶は美しくなり、
年齢を感じさせないほど元気な姿になっていったそうです。
何より印象的だったのは、
新しい飼い主さんのもとで
本当に幸せそうにしていたことでした。
その姿を目の前で見たとき、
食は体だけでなく、
暮らしそのものに影響するのかもしれないと感じました。
そこで、私たちも
手作り食を始めました。
それ以来、食べムラはなくなりました。
毎日のごはんを楽しみに待ち、
うんちは安定し、
皮膚や肉球のトラブルもありません。
いろいろな素材を食べているからか、
偏食もありません。
もちろん、
すべてが食事だけの力だとは思っていません。
けれど、
食が体に与える影響は、
確かにある。
あの出会いが、
「少しでも食で支えられたら」という思いの
始まりでした。
この仕事は、
そこから生まれています。
