2026/09/17 07:00
新しいごはんを前にすると、
「どのくらいあげたらいいですか?」
と聞かれることがあります。
私たちの答えは、意外とシンプルです。
初めてなら、まずは少しから。
ひと口からで、いい。
イベントで試食をしてもらうときも、最初からたくさんお渡しするわけではありません。
まずは、小さなひと口。
クンクン。
じっくり香りを確認する。
少し考えてから食べる。
迷わずパクッと食べる。
反応は、本当にそれぞれです。
そして、ひと口食べたあと。
こちらをじっと見る。
お皿を確認する。
もう一度近づいてくる。
「もうひとつ。」
と言いたそうな顔をする。
そんな姿を見ると、
「あ、好きだったんだな。」
と分かります。
新しい食材を取り入れるときも、同じだと思っています。
身体に良さそうだから。
栄養がありそうだから。
せっかく買ったから。
そう思うと、ついたくさん食べてもらいたくなります。
でも、初めて食べるものなら、急がなくてもいい。
まずは少し。
食べてくれるかな。
好きかな。
食べたあとの様子はどうかな。
そんなことを見ながら、少しずつ。
それで十分だと思います。
J’s Kitchenのごはんも、いつものごはんを全部置き換えるためだけにつくっているわけではありません。
ボーンブロスを、いつものごはんに少し。
煮込みを、ひと口分添えてみる。
野菜ピューレを少し混ぜる。
甘酒を少し加えてみる。
最初は、そのくらいからでも使えます。
そして、
「これ、好きみたい。」
と分かったら、また次のごはんでも。
少しずつ、その子のいつものごはんに加わっていく。
そんな始まり方でもいいと思っています。
イベントでは、
「一日にどのくらいあげればいいですか?」
と聞かれることもあります。
でも、毎日のごはんは、みんな同じではありません。
身体の大きさも違う。
年齢も違う。
普段食べているものも違う。
運動量も違う。
その日、ほかに何を食べるのかによっても変わります。
だから、
「この量を食べれば正解。」
と、一つの数字だけで考えるよりも、普段の食事とのバランスを見ながら調整してもらえたらと思っています。
特に初めてのものなら、最初からちょうどいい量を決めなくてもいい。
少し食べてもらって。
様子を見て。
また次に。
その繰り返しの中で、
「このくらいがちょうどいいかな。」
が少しずつ見つかっていきます。
そして、これは量だけの話ではないのかもしれません。
初めての魚。
初めての野菜。
初めての香り。
初めての食感。
知らないものに出会うとき、慎重な子もいます。
最初の日は匂いを嗅いだだけ。
次の日は、少し舐めてみた。
その次の日に、ようやくひと口食べた。
それでもいい。
一度食べなかったから、
「これは嫌いなんだ。」
と決めなくてもいいと思います。
反対に、最初のひと口から、
「これ好き。」
と分かることもあります。
そういう発見も、毎日のごはんの楽しさです。
たくさん食べることより、まず出会ってみる。
そして、食べる姿を見てみる。
新しいものを取り入れるときに、大切なのは、
最初から完璧にすることではないと思っています。
今日、ほんの少し。
また今度、ほんの少し。
そうやって、いつの間にか好きなものが一つ増えている。
それくらいが、ちょうどいい。
新しいごはん。
新しい素材。
ちょっと気になるものに出会ったら。
まずは、ひと口からで、いい。

