2026/09/07 07:00

ごはんの時間には、いろいろな音があります。
器を置く音。
こちらへ走ってくる足音。
クンクンと香りを確かめる鼻息。
カリッ。
ポリッ。
ペロペロ。
そして、食べ終わった器をいつまでも舐めている音。
毎日聞いていると、ほとんど気にも留めないような音ばかりです。
でも、改めて考えてみると、
「おいしい。」
と言葉で聞くことができない私たちにとって、こういう音も一つの返事なのかもしれません。
J’s Kitchenには、いろいろな食感のごはんがあります。
煮込みのような、やわらかいもの。
ボーンブロスのように、ペロペロと飲むもの。
甘酒や野菜ピューレのように、いつものごはんに混ぜて楽しむもの。
そして、
カリッ。
ポリッ。
と、いい音を立てて食べるジャーキー。
同じ「食べる」でも、聞こえてくる音はずいぶん違います。
イベントで試食をしてもらっていると、この音を近くで聞くことがあります。
差し出した試食をパクッ。
そのまま、もう一つないかとお皿を見る。
ジャーキーを、
カリッ。
ポリッ。
と食べる。
そんな音が聞こえると、つい嬉しくなります。
ご家族と話している途中でも、
「あ、食べた。」
と、みんなでそちらを見ることもあります。
食べる前には慎重だったのに、ひと口食べたら急にペースが変わる。
きれいに食べ終わったあとも、まだ器を舐めている。
そんな姿と一緒に聞こえてくる音には、言葉とは違う分かりやすさがあります。
そして、ごはんの音は、食べているときだけではありません。
冷凍庫を開ける音。
袋を取り出す音。
キャップを開ける音。
器を準備する音。
いつも聞いている音を覚えているのか、
まだごはんを見せていないのに、いつの間にか近くにいる。
「まだ何も出してないけど。」
そんなこともあります。
きっと、ごはんの時間は、器を置いたところから始まるわけではないのでしょう。
準備を始めたときから、もう始まっている。
袋の音を聞いて。
こちらを見て。
近づいてきて。
「今日のごはんは何だろう。」
そう思っているのかもしれません。
毎日繰り返している、ごはんの時間。
特別なことではありません。
でも、
トコトコ。
クンクン。
カリッ。
ポリッ。
ペロペロ。
耳を澄ましてみると、意外といろいろな音がしています。
言葉で、
「今日もおいしかったよ。」
とは言ってくれないけれど。
空っぽになった器と、
最後まで聞こえてくるペロペロという音。
それで十分、伝わってくる日もあります。
今日も、いい音。
明日もまた、そんなごはんの時間になりますように。
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