2026/08/24 07:00
イベントやPOPUPで試食をしていると、本当にいろいろな反応に出会います。
鹿肉を出した瞬間に、迷わずパクッと食べる。
魚の香りがすると、急にこちらを見る。
初めてのものは、何度もクンクンしてから慎重に口にする。
一度食べたら、
「もう一つ。」
と言いたそうに、お皿をずっと見ている。
本当に、みんな違います。
私たちは、そんな姿を見るのが好きです。
食べ物の好みって、その子らしさがすごく出るものだと思います。
お肉が大好き。
魚が大好き。
やわらかいものが好き。
カリカリしたものが好き。
香りの強いものにはすぐ反応する。
初めてのものには、とにかく慎重。
どれが正解ということではなく、
「これが好き。」
というものがある。
それって、なんだかいいなと思うのです。
もちろん、毎日の食事を考えると、好きなものだけを食べていればいいわけではありません。
いろいろな素材を食べること。
身体のことを考えて、食事のバランスを考えること。
それも大切です。
でも、
身体に良いからという理由だけで、毎日のごはんが楽しくなくなってしまうのも、少し違う気がします。
だから私たちは、
「何を食べてもらいたいか。」
だけではなく、
「何を食べたいと思ってくれるか。」
も大切にしたいと思っています。
そのためにも、J's Kitchenではいろいろな素材を使っています。
鹿。
甲州地どり。
富士の介や甲州ワイン鱒、岩魚などの魚。
季節や仕入れによって出会う、さまざまな国産魚。
野菜や米麹。
それぞれ、香りも違えば、味も食感も違います。
全部を好きになってもらわなくてもいい。
いろいろ試しているうちに、
「これ、好きみたい。」
というものが見つかったら、それも嬉しいことです。
イベントでご家族とお話ししていると、
「この子、魚が本当に好きなんです。」
「お肉は鹿が一番好きみたい。」
「普段は慎重なのに、これはすぐ食べた。」
そんな話を聞かせてもらうことがあります。
私たちにとっては、それも大切な情報です。
好きなものが分かれば、毎日のごはんにも使えます。
いつものごはんをあまり食べたくなさそうな日に、好きな香りを少し加えてみる。
初めての食材を試すときに、好きなものと組み合わせてみる。
「今日はこれだよ。」
と器を置いた瞬間、嬉しそうに近づいてくる。
そんな楽しみが一つ増えるかもしれません。
そして、好きなものはずっと同じとも限りません。
年齢が変われば、好みが変わることもある。
昨日まであまり興味がなかったものを、ある日突然おいしそうに食べることもある。
だから、
「この子はこれしか食べない。」
と決めつけず、ときどき新しいものにも出会ってもらえたらと思っています。
好きなものを楽しみながら。
ときどき、新しいものにも出会いながら。
その中で、
「これも好きだったんだ。」
が増えていく。
毎日のごはんには、身体をつくるという大切な役割があります。
でも、それだけではなく、
「今日のごはん、なんだろう。」
と楽しみにする時間でもあってほしい。
好きなものがあるって、いい。
そして、
好きなものが少しずつ増えていくのは、もっと楽しい。
私たちも、みんなの「これが好き。」をもっと知りたいと思っています。
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