2026/07/27 08:00

イベントで出会った方や、
いつも応援してくださるお客様。
友人や知人から、
「もっとたくさんの人に知ってほしい。」
「近くでも買えるようになったら嬉しい。」
そんな嬉しい言葉をいただくことがあります。
私たちも、
もっと多くの犬たちに届けたい。
その気持ちは、
いつもあります。
でも、
今の私たちは、
あえて、
小さな工房だからこそできるものづくりを、
何より大切にしています。
良い素材に出会ったとき。
「これは届けたい。」
そう思えたら、
すぐに試作を始めます。
まずは、
うちの子に食べてもらう。
そして、
周りの犬友達にも食べてもらう。
「食いつきはどうかな。」
「うんちはどうだったかな。」
「毎日のごはんとして続けられそうかな。」
そんな反応を見ながら、
少しずつ形にしていきます。
新しい設備を導入して、
大きな製造ラインを整えなくても、
思い立ったら、
すぐに挑戦できる。
それは、
手作りだからこその強みです。
自然の素材も、
一つとして同じものはありません。
鹿も。
魚も。
一頭一頭、
一尾一尾違います。
大きさも違う。
脂の乗り方も違う。
骨の太さも違う。
だから、
毎回同じ作り方はしません。
目の前の素材を見て、
水の量も。
火加減も。
時間も。
その日の素材に合わせて、
少しずつ調整しています。
一頭から、
ほんの少ししか取れない部位。
一尾から、
ほんの少ししか取れない部位。
大量生産では扱いにくい、
そんな素材も、
私たちなら、
一つひとつ丁寧に活かすことができます。
そして、
もう一つ。
私たちには、
大きな強みがあります。
イベントで。
オンラインショップで。
商品を手に取ってくださったお客様から、
「完食しました。」
「またお願いね。」
「喜んで食べてくれました。」
そんな声を、
直接聞くことができます。
その声を聞いたスタッフが、
翌日また工房に立ち、
「あの子、
喜んでくれたかな。」
そんなことを思い浮かべながら、
今日のごはんを作っています。
誰のために作っているのか。
その顔が見えること。
それは、
私たちにとって、
何よりの力です。
もちろん、
大量生産が悪いとは思っていません。
たくさんの犬たちへ、
安定して食事を届ける。
それも、
とても大切な役割です。
私たちは、
その役割ではなく、
目の前の素材と向き合い、
目の前の犬たちの声を聞きながら、
ごはんを作ることを選びました。
私たちは、
小さい工房なのではなく、
小さい工房であり続けることにも、
価値があると思っています。
たくさんは作れません。
でも、
一つひとつに、
理由がある。
そんなごはんを、
今日も富士山の麓で、
丁寧に手作りしています。
